知られていないWeb集客方法のメリットとデメリット
どうも!
今回は、Web集客についてお話してきます。
ビジネスを行う上で最も大事な部分であり、誰もが頭を悩ませるポイントが、「集客」です。
「なかなかお客さんが集まらない」
というのは商売が始まった江戸時代から続く悩みの種です。
現在も、駅前でティッシュ配りをしたり、ビラをまいたり、人件費をかけてでも集客に力を入れているところも多いです。
それが今の時代、Webを使うことにより、個人でも簡単に、しかも無料で使うことができるようになりました。
そこで今回は、Web集客について具体的な方法と、それぞれのメリット、デメリットについてお話ししていきます。
Web集客とは
Web集客とは、インターネットでつながったありとあらゆるWebツールを活用してお客様を集めることです。
検索サイトである「Google」や「Yahoo!Japan」、「Facebook」や「Twitter」、動画サイトの「YouTube」などはすべてWeb上のサービスになります。
これらのWebサービスを上手く活用することで、人を集めることを、Web集客といいます。
今回は、個人事業主、中小企業のWeb担当者の方を対象に、Web集客の種類と活用方法について解説します。
Web集客のメリット
・無料のサービスを活用すればコストがかからない
・他の媒体にはない即時性や双方向性がある
・インターネットでつながる多くの人にリーチできる
・情報の価値を高めることでコンテンツを資産として運用できる
・ユーザーの属性や興味など、細かく効果を測定できる
Web集客のメリットは何といってもデータとして結果が見えることです。
結果とは、誰が、いつ、どこから、どんな興味をもってサイトに訪問したのか?がわかるということです。
リアルの世界であれば、お客さん本人に確認しない限り、いつ、なにをみて興味を持ったのかなどがわかりませんが、Web集客ではデータとして残すことができます。
Web集客のデメリット
・利用者が多い分、競合も多い
・検索エンジン経由で集客できるまでには専門知識と時間が必要
・集客した後のユーザーフォローに手間と時間がかかる
逆に手間隙をかければ、何のデメリットも存在しないということです。
ならばもはやWeb集客を活用しない理由は存在しませんね。
Web集客の考え方
ビジネスにおけるWeb集客の目的は一つ、事業の成果につながるユーザーを集めることです。
逆に、事業に成果をもたらさないユーザーをいくらたくさん集めたとしてもなにも意味がないことになります。
ではそのお客様とはいったい誰でしょうか?
Web集客で重要なターゲット設定
もし、すでに顧客がいる会社であれば、既存顧客をよく分析してみてください。
年齢、性別、職業、年収、家族構成、住所、趣味、あなたのサービスを利用している理由など、さまざまな視点から分析することで売り上げに貢献している顧客像が浮かび上がってくるはずです。
ペルソナを活用し、理想の顧客増を作ることで課題を明確化する
ペルソナとは、既存顧客の情報や、インタビュー、調査データなどの実在する情報から、架空の理想の顧客「像」を書きだす手法のことです。
ペルソナを活用することで、マーケティングにかかわるすべての関係者に、理想の顧客となる人物像を共有することができます。
【ユーザープロフィール】
・氏名
・年齢
・性別
・住所
・家族構成
・職業
・会社・組織の規模
・役職レベル
・年収
・1日の過ごし方
・達成しようとしている目標
・今解決すべき課題
・情報収集の方法
・あなたの製品やサービスを利用する動機
あなたのサービスを利用する理由や動機まで着目することで、よりリアルに理想の顧客がイメージできます。
そのお客様の解決すべき課題は何か?
ペルソナで理想のお客様を想像した結果、新たな課題も見えてきます。
「課題」とは、お客様の望んでいる「理想」と「現実」とのギャップです。
そのギャップを埋めることが、「課題解決」であり、その手段が「ソリューション」です。
お客様が考える「課題」と私たちが考える「課題」は必ずしも一致しません。
実際にはあなたがお客様にヒアリングしながら問題意識を喚起し、本当に必要なものを選択し、課題の最適化を行うことになります。
Web集客に欠かせない検索エンジンの存在
検索エンジンとは何か?
国内の検索サイトとしてもっとも有名な「Google」と「YahooJapan」。
実はどちらもグーグル者が提供するロボット型の検索エンジン技術を使用しています。
ロボット型の検索エンジンは、「クローラー(巡回)」「インデクター(集約)」「サーチャー(情報提供)」の3つのプログラムで構成されています。
クローラーがWebページの最終更新日、更新頻度、サイト内の他のURLと比較した相対的な重要度などの関連情報が掲載されたメタデータをサイトマップファイルを通じて読み取りを行うことを“クローリング”と呼び、
クローラーが更新された最新のサイトマップをもとにクローリングして読み取ったデータを“インデクサー”と呼ばれるデータ蓄積ロボットに報告します。
“インデクサー”が蓄積した最新のデータを保存する行為を“インデックス(索引)”と呼び、検索エンジンにWebページが登録されることを意味します。
インデックスに登録されている数が多いサイトであれば早ければ1日で登録されますが、新しいウェブサイトの場合は巡回頻度が少ないため、登録までに2週間以上かかることもあるようです。
ユーザーが入力した検索キーワードの結果を送信するプログラムのことを“サーチャー”と呼び、インデクサーがデータベースに保存した情報から関連情報を抽出し、関連性の高さと重要度により順位を決定した後に検索結果としてユーザーに送信します。
Web集客方法とツールの種類
オウンドメディアによる集客
オウンドメディアとは、サイトやブログといったデジタル媒体、会社案内やカタログといった紙媒体など、自社で所有するメディアのことです。
FacebookやTwitter、インスタグラムなどの拡散型メディアをアーンドメディア、CM広告をはじめWeb広告や雑誌広告など、費用をかけて認知向上を行うペイドメディアと呼び、これらを有効に活用することで相乗効果が期待できます。
ホームページによる集客
ホームページ集客とは、文字通り、ホームページを活用した集客方法になります。
では、お客様はどうやってあなたのホームページにたどり着くのでしょうか?
主に、以下の流れが考えられます。
1、URLを記載した販促物を見る
2、GoogleやYahooJapanといった検索ワードでキーワードを入力して検索
どちらにも共通しているのが、ホームページを見つけるために両者とも、検索サイトと呼ばれるツールを利用しているという点です。
つまり、検索エンジンを活用し、ユーザー自身にあなたのホームページを見つけてもらうことが重要であると判断できます。
検索エンジンからクロールしてもらうためには、この検索エンジンにホームページの情報を正確に伝える必要があります。
無料ブログによる集客
amebaブログ
芸能人・タレントの公式ブログとしても有名な株式会社サイバーエージェントが運営するブログサービス。
コミュニケーションアプリ「LINE」で有名なLINE株式会社が運営するブログサービス。
株式会社はてなが運営する、はてなダイアリーをより進化させたブログサービス。はてなブックマークでも有名。
Web集客の豆知識
なぜ無料で使えるのか?
なぜ費用が掛からず無料でサービスを利用することができるのか?
その理由は、利用者を増やして、広告宣伝媒体とするためです。
提供側は利用者が増えるほど、結果として、有料広告枠を自社のサービスとして事業化できるためです。
有料ブログによる集客
もともとブログを作成するために開発された無料のソフトウェアですが、バージョンアップを重ねた結果、単なるブログではなく、CMS(コンテンツマネジメントシステム)として利用されるようになりました。
WordPressに次いで人気のあるソフトウェア。
個人かつ非商用に限り、無償で利用できます。
基本的にはWordPressと同じCMSとしての機能を備えていますが、主な違いとしては、データベースで動的なphpページを生成するWordPressに対し、Movable Typeは、CMSとは別に静的なHTMLページとして出力されるため、バックアップが容易であり、サイト容量も軽くなるというメリットがあります。
コンテンツマーケティングによる集客
コンテンツマーケティングとは、顧客が必要とする情報を理解し、それを適切にコンテンツとして提供することで、購買につながる行動が引き起こすためのマーケティング手法の一つです。
コンテンツの信頼性、独自性、専門性が重要であり、多くのユーザーに共有することでコンテンツとしての質を高めていきます。
検索エンジンと顧客の両方からの評価を得ることで、より成約率の高い見込み顧客を集めることができるのがコンテンツマーケティングの強みです。
ただし、即効性がないためリスティング広告と併用しながら、長期戦略として継続してコンテンツ作りに取り組む必要があります。
コンテンツマーケティングのメリット
・手間はかかるが、自分で情報発信すれば費用はかからない
・情報としてストックされていくので資産として残る
・ユーザーが必要とする情報を提供することで信頼を得て、見たい顧客へと育成できる
・検索エンジンを経由して潜在顧客・見込み顧客が継続的に訪問してくれる
コンテンツマーケティングのデメリット
・希望するキーワードの検索結果に上位表示されるまでに時間がかかる
・検索アルゴリズムに依存するため、常に上位に表示される保証はない
・自分で取り組む場合はある程度コンテンツマーケティングに関する専門知識が必要になる
Web集客の課題
そもそもなぜ集客するのかを明確にしましょう。
目的が明確でないとWeb集客は失敗に終わります。
有料広告で集客する場合も自然検索で集客する場合も同じく、集客すること自体はそんなに難しいことではありません。
SEO対策をしっかり行い、テーマに沿った情報を発信し続ければ、おのずとユーザーは集まってきます。
しかし、ユーザーが何を求めて、あなたのサイトに訪れたのかは、ユーザーにしかわかりません。
むしろ、直接の成果につながらないユーザーのほうが多いでしょう。
だからこそユーザーの行動を分析し、理解することで課題を抽出し、改善していくことが成功への近道となるのです。
Webサイトの改善方法
分析ツールを活用し、定期的にサイトの健康診断をすることで課題が見えてきます。
いつ、どこで、どんな人が、どんな端末で、どんなキーワードで検索したのか。
サイト分析ツールを活用することで見た目だけでは判断できない情報、つまり、ユーザーが何を求めてあなたのサイトに訪れたのかが明確になります。
Webサイトの問題をアクセス解析ツールで抽出する
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、世界で最も利用されているWebサイト分析ツールです。
簡単に設定することができ、PV・UU・インデックス数・被リンク数・検索キーワードなどWebサイトの分析に必要な情報を取得することができます。
Yahoo!!Japanアクセス解析は、Yahooプロモーション広告を利用している広告主が原則無料で使える解析ツールです。
Yahooプロモーション広告を利用している場合は必須のツールです。
Webサイトの問題を行動分析ツールで抽出する
Ptengine
Ptengineは、ヒートマップ機能を活用してWebサイト内のユーザ行動を分析するツールで、2万5000PVまで無料で利用できます。
PC、タブレット、スマートフォン、それぞれの解析がまとめてでき、ヒートマップによる分析状況に加え、アクセス状況や広告キャンペーンなども一元管理できます。
User Heat
「熟読エリア分析(訪問者のマウスの動きや滞在時間をもとに、
そのページがどのように見られているか)」
「クリックエリア分析(そのページのどこがクリックされたか)」
「終了エリア分析(そのページがどこまで読まれたか)」
等の様々な観点でユーザーの動きを可視化するヒートマップ解析が月間30万PVまで無料で使用できます。
Web集客は、集客した後にどうアプローチするかが一番重要です。
アプローチとは顧客のメリットであり、なぜメリットがあるのかを証明する事実になります。
Web集客で成果を上げるには、実際に御社の商品やサービスを体験した既存のお客様に評価いただくことが大切です。
お客様の感想やアンケート結果をホームページをパンフレット、DMといった販促物にどんどん掲載していきましょう。
また、せっかく集めたユーザーを逃さないためにも、メルマガやSNSを活用し、信頼関係を構築する仕組みを作ってください。
信頼関係が築ければ、他社と比較されずにあなたのサービスを優先して利用してもらえるようになります。
Web集客で集めたユーザーを顧客に育成する方法
苦労して集めたユーザーを一回限りの出会いで終わらせるのは非常にもったいないことです。
そこで、集めたユーザーとの出会いを継続するために重要な仕組みづくりについてご紹介します。
Step1 見込み客の創出…リスト獲得
展示会や営業先での名刺交換をはじめ、ホームページ経由による会員登録や資料請求、問い合わせ等でリストを収集しましょう。
Step2 見込み客の育成…メルマガ配信
集めたリストをもとに、ユーザーに役立つ情報をメールマガジンで定期配信しましょう。
この段階ではあくまで顧客へ育成することが目的なので、セールス情報は控えるようにしてください。
Step3 見込み客のリスト管理…リード管理
氏名・年齢・趣味・勤務先・住所などの詳細情報を登録してもらうためアンケート調査やキャンペーンを実施しリストの精度を高めましょう。
Step4 見込み客の分類…閲覧などに応じてリストを分類して、ニーズに応じたメールを配信
アンケート結果をもとに手動でリストを分類することもできますが、リストが大量にある場合は管理が難しくなってきます。
まとめ
いかがでしたか?
Web集客は奥が深く、その分、しっかりと勉強して正しく扱えれば大きな武器になるものです。
Web集客に興味があるけれど、もし時間的にご自身で実践するのが難しい場合など。
本日は以上になります!